フック
ベトナム人副業エンジニアが、副業のまま年$1M。
Tony Dinhの武器は、技術ではなく「出勤前2時間の守り方」だった。
結論3箇条
Tonyが副業のまま年$1Mに到達できた理由は、3つだ。
- 「出勤前2時間」を絶対に動かさないルール運用
- 副業と本業の「役割分担」を明確に分けた
- 小さく作って大きく育てるプロダクト設計
副業勢が一番真似しやすい海外ソロプレナーだ。
この記事を書く理由
「副業で月20万くらいなら分かる」
「でも年$1M(年1.5億)は、もう専業の話だろう」
そう思っている人が多い。
僕も最初はそう思っていた。
Tony Dinhの動画とインタビューを20本以上見て、本人のXを2年追って、確信した。
副業のまま年$1Mに届く設計は、技術力ではなく「ルール運用」だ。
これは日本の会社員副業勢が一番参考にすべき構造だ。
彼の軌跡を、真似できる粒度で残しておく。
本文ストーリー
Tonyの背景
Tony Dinhは、ベトナム在住のソフトウェアエンジニア。
本業はアメリカ系テック企業のリモート社員(フルタイム)。
副業として、自作のSaaSやChrome拡張を運営していた。
代表作は Typing Mind(ChatGPTの上位UI/買い切り型)。
2022年に副業として開発を始め、2024年には年$1Mを突破。
その間、本業は一度も辞めていない。
つまり、本業の給料+副業のSaaS収益で、年合計$1.5M〜$2M程度を稼いでいる。
ベトナム在住で、出勤もしている。
「出勤前2時間ルール」の中身
Tonyが守り抜いているルールは、極めてシンプルだ。
- 毎朝6:00〜8:00を副業の時間にブロック
- この時間は、本業のSlackも家族の予定も入れない
- 2時間で終わらせる小さなタスクのみを置く
- 2時間で終わらなかったら、翌日に持ち越す
派手な根性論ではない。
「2時間×365日 = 730時間/年」という冷静な計算だ。
副業で詰まる人の99%は、「土日にまとめて10時間」のような不安定な運用をする。
Tonyは逆だ。
1日2時間を、365日積み上げる。
土日10時間は、月8回しか発生しない。
1日2時間は、月60時間発生する。
8倍以上の積み上げ量の差になる。
なぜ「出勤前」なのか
Tonyは複数のインタビューで「出勤後ではダメだった」と語っている。
理由は3つ。
– 本業で疲れた後の脳は、創造的な仕事に向かない
– 夜は家族・友人・SNSなど誘惑が多い
– 朝は誰にも邪魔されない
特に2番目が大きい。
副業勢が「夜やる」と決めると、3日で崩れる。
朝に固定すると、生活全体が動かなくなる構造になる。
副業と本業の「役割分担」
Tonyのもう1つの強さは、本業の使い方にある。
副業で生活費を賄おうとすると、最初の1〜2年で焦る。
焦ると、無理な単価設定や無理な納期で受注して、本業に支障が出る。
Tonyは逆だった。
本業で生活費を完全カバーしている前提で、副業は「再投資できるお金を作る場所」と位置付けている。
これにより、副業の意思決定が「短期の売上」ではなく「長期の資産価値」になる。
急がない。焦らない。
副業の収益は、ほぼ全額を自社プロダクトの開発・広告に再投下した。
本業の給料が「副業の燃料」として機能している構造だ。
Typing Mindの設計から学ぶこと
代表作のTyping Mindは、ChatGPTのUIを上書きするツール。
特徴は3つだ。
1. 買い切り型
月額ではなく$39〜$159の買い切り。
解約管理・サポートのコストが発生しない。
2. ターゲットが極狭
「ChatGPTヘビーユーザーのうち、毎日大量に使い、UIに不満を持つ層」のみ。
極狭ターゲットだから、口コミで広がる。
3. 開発期間が短い
最初のバージョンは、本人曰く「2週間で書いた」。
出して、反応を見て、毎週機能追加。
副業勢にとって最大の学びは、「2週間で出せる規模」に絞っていることだ。
完璧主義は副業の最大の敵。
Tonyは「最小プロダクトを2週間で出す」を徹底している。
副業勢が真似できる4ステップ
Tonyのやり方を、日本の会社員副業勢が真似できる形に翻訳すると、こうだ。
ステップ1:朝の2時間を確保する
出勤前か、出勤後か、夜か。
迷ったら、必ず朝にする。3日続けば習慣になる。
ステップ2:本業を辞めない
副業で生活費を賄おうとしない。
本業を「副業の燃料」として使う。
ステップ3:2週間で出せるプロダクトに絞る
3ヶ月かけるプロダクトは、副業ではほぼ完成しない。
出して、反応を見て、追加する。
ステップ4:再投資ループを作る
副業の利益は、生活費に回さない。
全額、副業プロダクトの広告・開発に再投資する。
このループが回り始めると、5年で年$1Mが現実的なゴールになる。
データ:Tonyの公開数字
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 年間収益(副業のみ・推定) | 約$1M |
| 本業 | 継続中(フルタイム・リモート) |
| 副業の1日の稼働時間 | 約2時間(朝6:00〜8:00) |
| 主力プロダクト数 | 2〜3 |
| Typing Mindのリリース期間 | 約2週間(初版) |
| 居住地 | ベトナム |
「副業のまま年$1M」が現実的な数字であることを、彼が証明している。
今日からできるチェックリスト
- [ ] 朝6:00〜8:00を副業時間としてカレンダーに固定する
- [ ] 副業の収益を「生活費」ではなく「再投資」に振る
- [ ] 自分のプロダクト(または副業の単位)を「2週間で出せる規模」に絞る
- [ ] 本業を辞める計画を一旦凍結する
- [ ] 1年で「730時間」副業に投下する計算を持つ
数字で見ると、副業の積み上げは「奇跡」ではなくただの足し算だ。
まとめ&CTA
Tony Dinhが副業のまま年$1Mに届いた理由は、1日2時間×365日だ。
派手なスキルでも、運でもない。
「副業で月数十万までは行けても、年1000万を超えるには会社員を辞めるしかない」
このイメージは、Tonyによって完全に否定された。
このブログでは、副業勢が真似できる海外ソロプレナーの設計を、引き続き翻訳していく。
会社員のまま、副業を長期の資産として育てる選択肢を、もっと多くの人に持ってほしい。




