フック
夜23時にプロンプトを書き始めた。翌朝7時、LPが本番に出ていた。
デザイン力ゼロ・コード書けない・Figmaも触ったことがない。それでもv0なら出せた。
プロンプトの実物・修正の流れ・引っかかったポイントを、コピペできる粒度で全公開する。
結論3箇条
- v0は”完成LP”ではなく”草案”を出すツール。1発で完成は期待しない
- 指示の質 = 出力の質。LP構成を先に言語化してから渡す
- 5往復で本番品質。1発1時間 → 5往復5時間で完成
この記事を書く理由
「v0が便利」という記事は溢れている。でも「実際にLPを1本作るために、何をどう指示したか」を時系列で公開している記事は少ない。
僕がv0で苦戦したポイント、出力を修正させたプロンプト、本番反映までの工程を、そのまま再現できる粒度で書く。
LPを作る予定があるソロ起業家・副業者が、自分の案件で即使えるテンプレを得られる構成にした。
本文:5時間×5プロンプトの軌跡
案件背景
- 新規サービス「ソロ起業家の事業棚卸しコンサル」のLP(仮)
- 目的:問い合わせフォーム送信
- ターゲット:年収500〜1000万のフリーランス・副業者
Prompt 1(23:00):構成だけ生成
ソロ起業家向けの「事業棚卸しコンサル」サービスのランディングページを作成してください。
要件:
- ヒーローセクション:見出し、サブコピー、CTA
- 課題提起:3項目(数字付き)
- 解決策:自社サービスの説明
- 実績:月商600万のソロ起業家が運営、3事業並走経験
- お客様の声:3件(ダミーOK)
- 料金:3プラン(¥30,000 / ¥80,000 / ¥150,000)
- FAQ:5問
- 申込フォーム
デザイン方針:
- ミニマル・モノクロ+ゴールド差し色
- 数字を大きく見せる
- 余白を多めに
技術:
- Next.js + Tailwind + shadcn/ui
- レスポンシブ対応
結果:30秒で出力。ヒーロー〜FAQまで全セクション揃った。
ただし「ぽい感じ」のダミーテキストしか入っていない。期待通り。
Prompt 2(23:30):ヘッドラインを差し替え
最初の出力は「事業を加速する」みたいな弱いコピーだった。差し替え指示:
ヒーローセクションのヘッドラインを以下に差し替えてください。
メイン:「3事業同時に回す方法、僕が見せます。」
サブ:「月収600万のソロ起業家が、あなたの事業ポートフォリオを3時間で棚卸しします」
CTA:「無料相談を申し込む」(30件先着)
サブの「3時間」と「3事業」と「600万」の数字を、視覚的に大きく目立たせてください。
数字だけ別フォント色で。
結果:数字が金色で大きくなった。いかにも「ぽい」感じが消えて、僕のサービスっぽくなった。
Prompt 3(00:30):課題提起の数字化
最初は「集客に困っている」「収益が伸びない」みたいな抽象的な課題が並んでいた。差し替え:
課題提起セクションの3項目を以下に差し替えてください。
1. 「3スキル × 3事業 ≠ 月収300万。組み合わせ方を間違うと逆効果」
2. 「平均週稼働62時間。なのに月収は伸びない」
3. 「ツールに月¥80,000払って、稼働は月10時間しか減っていない」
各項目にアイコンと、それぞれを補強する1段落(80字程度)を追加してください。
結果:抽象→具体に変換された瞬間、LP全体の説得力が3段くらい上がった。
抽象論に終わらせないことが、LPコピーの鉄則だと再認識。
Prompt 4(01:30):FAQをよくある懸念に差し替え
ダミーFAQを実用FAQに:
FAQ 5問を以下に差し替えてください:
Q1. 副業者でも対象ですか?
Q2. オンラインのみですか?
Q3. 3時間で本当に棚卸しできますか?
Q4. 業界・職種に特化していますか?
Q5. キャンセル・返金は可能ですか?
それぞれ150字以内で、率直に答えてください。
売り込みの匂いはゼロで。事実だけ。
結果:素直なFAQが揃った。「売り込みの匂いをゼロに」と明示することで、AIが過剰な営業文体を避ける。
Prompt 5(02:30):モバイル最適化+本番出力
全体をモバイルで見た時の以下を最適化してください:
- 数字の大きさ(モバイルで読みやすく)
- ボタンの配置(サムタッチで押しやすく)
- スクロール深さ(モバイルだと長すぎないように)
最終的にVercelにデプロイ可能な状態のコードを出力してください。
結果:レスポンシブが整った。コピペでVercel公開できる状態。
本番反映(03:30)
GitHubに push、Vercelで自動ビルド、3分で本番反映。
独自ドメイン(既存のkiyoubinbou-san.comのサブパス)に紐付けて、朝7時には公開状態。
所要:5プロンプト × 平均1時間/往復 = 約5時間。
データ:v0で出来ること/出来ないこと
✅ 一晩で出来た
- LP構造設計(ヒーロー〜FAQ〜フォーム)
- レスポンシブ対応
- shadcn/uiコンポーネント統合
- Vercel自動デプロイ
⚠ 苦戦した
- ヘッドラインのコピー(人間の言語化が必須)
- 課題提起の具体性(抽象禁止プロンプトで対処)
- 過剰な営業文体(「売り込みゼロ」明示で対処)
❌ できなかった
- ブランド固有のビジュアル(ロゴ・写真)
- 法務(特商法表記・プライバシーポリシー)
- 決済組み込み(Stripeは別途)
- A/Bテスト・解析タグ埋め込み
今日からできるv0実装3ステップ
- [ ] Step 1:自分のサービスのLP構成を箇条書きで先に書く(30分)
- [ ] Step 2:v0に「構成→ヘッドライン→課題提起→FAQ」の順で5プロンプトを投げる(5時間)
- [ ] Step 3:1度で完成を諦め、5往復前提で進める
1発完成は絶対に期待しない。これがv0で疲れずに進める最大のコツ。
まとめ
v0でLPを作る本質は、「指示を言語化できる人間」が必要だということ。
- 構成を箇条書きで先に書ける
- 課題を具体数字で言える
- 売り込み臭を意識的に排除できる
これができる人間にとって、v0は最強のツール。
できない人間にとっては、いくら使っても完成しないツール。
「v0で完成しない」のはv0の限界ではなく、自分の言語化の限界だった。これが今回最大の学び。
来週は、v0で作ったLPの初動データ(公開後7日のCV率)を公開する。プロンプト品質と成約率の相関も検証して書く。

