あなたの周りでネットワークビジネス（MLM）にどっぷりはまっている人はいますか？
多くの人は若いうちに軽く騙されてぐらいの浅い傷で済むのですが中には稼げないのにドップリはまって堕ちて行く人が稀にいます。
今回はそんなネットワークビジネスで失敗していく人の話です。
友人のお兄さんの話
今回の話の主人公は、僕が大阪でビジネスをしていた時のビジネスパートナーのお兄さんの話です。
お兄さんは弟である僕の友人と家をシェアしていて、彼の家で打ち合わせが多くお兄さんともよく顔を合わせていました。
そんなある日、いつものように彼の家に行くとダンボールの山が積み上げられており箱には某有名MLMの会社の名前が。
友人に「これどうしたん？」と尋ねると、自嘲気味に「あいつのいつもの発作だから気にしないで・・・」とのこと。
あいつとは彼のお兄さんである。
友人に詳しく話を聞いてみると、彼のお兄さんはこういったネットワークビジネスや怪しい情報商材に手を染めては失敗を繰り返しているそうで友人もそのたびに頭を抱えているとのこと。
家をシェアしているのもMLMの支払いが追いつかず家賃の支払いが苦しくなったから転がり込んできたそうです。
そんな話を聞いていると、お兄さんが帰ってきた。
日曜日なのにスーツ着てておそらくその手の会合に行って来たんだろう。
待ってましたと言わんばかりに友人がお兄さんに「このダンボールはなんだ！？」と問いただし始めた。
ばつが悪そうな表情をしたもののお兄さんも友人に向けてその日の会合で学んだことをプレゼンし始めたがその内容がとにかくひどい。
冒頭は金持ち父さんの話から入るこの手のビジネスのお決まりパターンで、そこから「この会社の商品は素晴らしくてナンタラカンタラ・・・」と全く頭に入ってこない自分目線のプレゼンをしていました。
そんなお兄さんが「この会社はアメリカでも株式上場していて〜」という話が出たので興味本位で「時価総額どのぐらいなんですか？」と質問してみると案の定答えれなかったので自分で調べてみたら当時で500億円ぐらいの時価総額があり日本の５番目ぐらいのコンビニチェーンと同じぐらいの価値があり驚いた記憶があります。
僕としては人ごとですが友人からすると他人事でもないのでさらに食い下がってお兄さんにはこういうビジネスそのものが向いていないと言ったのですが
「今までうまくいかなかったのは環境が悪かった、今回は上にすごい人がついているからその人が俺を引っ張って行ってくれる」とお兄さんは言い放ち友人と僕は思わず顔を見合わせてしまいました。
なんども失敗しているのにその原因を外部環境のせいにしているのです。
自分の現状に満足せず野心は持っているのにプライドだけ高く能力がない、そんな人間を食い物にするのがネットワークビジネスなんだなと痛感しました。
結局クーリングオフとかも提案しましたがお兄さんの気持ちは覆ることはなく数ヶ月後頑張ったものの赤字が膨らみやめてしまいました。
さらに半年ほど経ったある日、友人の家に行ってみると大きな仏壇みたいなものが・・・
今度は怪しい新興宗教にはまってしまったようです。
もうどうしようもないです本当に。
プライドが高いが能力や努力する根気はなく現状に対する不満ばかり溜めてしまうとお兄さんのように隣の芝は青いどころか花畑の楽園に見せかけているネットワークビジネス界隈にどっぷりはまってしまうのでしょう。
これからはネットワークビジネスのように信頼を失いながら稼ぐ仕事ではなくオンラインサロンのような信頼を稼いでお金にするビジネスが主流ですのでそういった分野に目を向けてほしいものです。
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