フック
月20本のSEO記事を、ソロで生産している。
人間が触るのは「最終チェック15分」だけ。
パイプラインの中身を全部公開する。
結論3箇条
ソロで月20本を回すパイプラインの核は、3つだ。
- 「リサーチ→構成→執筆→校正」を4工程に分けてAIで分業
- テンプレ駆動で、品質のブレを構造で抑える
- 人間は「数字の正確さ」と「自分のトーン」だけを握る
派手な技術はない。役割分担とテンプレだけで動く。
この記事を書く理由
オウンドメディア運営者の99%が「ソロでは月10本が限界」と言う。
理由は、執筆だけ見ているからだ。
僕は3事業のうちB事業がオウンドメディア中心で、月20本のSEO記事をソロで運用している。
人間の手を最大限引き、AIに分業させる設計を半年かけて作った。
「ソロでメディアを回すのは無理」と思っている人に、具体的なパイプラインを残しておく。
本文ストーリー
パイプラインの全体像
僕の記事生産パイプラインは、4工程で動く。
[1. リサーチ] → [2. 構成] → [3. 執筆] → [4. 校正・公開]
Gemini Claude Claude 人間+ChatGPT
30分 15分 40分 15分
1記事あたり、トータル100分。
人間が触るのは、構成のレビュー(5分)と最終チェック(15分)の合計20分だけ。
残り80分は、AIが回している。
工程1:リサーチ(Gemini)
最初の工程は、Geminiでのリサーチだ。
Geminiを使う理由:
– Google検索との統合度が高い
– 最新情報を引いてくれる
– 競合記事を一括で読み込める
具体的なプロンプト例:
キーワード:「会社員 副業 月10万」
以下を調べてください:
1. このキーワードで上位10記事のタイトル・構成・文字数
2. 競合記事に共通する論点
3. 競合記事に「足りていない論点」を5つ
4. 関連キーワードと検索ボリューム
5. 読者が求めている真の意図(インテント)
各項目、出典URLを必ず明記。
これでリサーチ結果が3〜5分で出てくる。
人間が手作業でやると2時間かかる工程。
工程2:構成(Claude)
リサーチ結果を、Claudeに渡して構成を作る。
Claudeを使う理由:
– 論理構造の整理が安定
– 自分のトーンを学習させやすい
– 長文の整合性を保つ
カスタムインストラクション:
あなたは私のSEO記事構成役です。
入力:リサーチ結果、テーマ
出力:見出し構成(H2/H3)と各見出しの要点
ルール:
- 競合記事に「足りていない論点」を必ず1つ以上含める
- 私のブログのフォーマット(フック/結論3箇条/書く理由/本文/データ/チェックリスト/まとめ)を必ず使う
- 読者の検索意図に対する明確な答えを、結論3箇条で書く
- 一般論は使わず、具体例または数字を必ず入れる
これで構成案が15分で完成。
ここを人間が5分でレビューし、「足りない論点」「変えたい順序」だけ指示する。
工程3:執筆(Claude)
構成が固まったら、Claudeに執筆を投げる。
執筆プロンプト:
以下の構成に沿って、本文を書いてください。
ルール:
- 1段落2〜3文、改行多めで読みやすく
- 数字は固有値で(「多くの人」ではなく「3割以上」など)
- 自分の経験談は{ナレッジファイル}から引用
- 専門用語は最初に出てきたときに簡潔に説明
- 「〜だと思います」を使わず断定する
長さ:4000〜5000字
Claudeは40分で本文を生成する。
ナレッジファイル(過去記事・自分の経験ログ)を読み込ませているので、自分のトーンが保たれる。
工程4:校正・公開(人間+ChatGPT)
最後の工程は、人間が15分でチェックする。
チェック観点:
– 数字の正確さ(売上、時間、確率などの値)
– 固有名詞の正確さ(人名、商品名、URL)
– トーン(自分の口調になっているか)
– LINE誘導CTAなどの内部リンク
ここでChatGPTに「校正」を投げる:
以下の記事を校正してください。
チェック項目:
- 誤字脱字
- 主述の不一致
- 重複表現
- 不自然な文体
- 段落の論理破綻
指摘箇所のみリストアップ。修正案も併記。
ChatGPTは並列で多数の指摘を出すのが得意なので、校正向き。
Claudeで書いた文章を、別のAIで校正する「執筆と校正を別AIに分ける」のがコツだ。
テンプレ駆動が品質を保つ
このパイプラインの核は、テンプレ駆動だ。
毎回同じ構造(フック/結論3箇条/書く理由/本文/データ/チェックリスト/まとめ)で書く。
これにより、品質のブレが構造で抑えられる。
クリエイティブを毎回ゼロから作ろうとすると、月10本でも疲弊する。
テンプレ駆動だから、AIが分業できる。
「テンプレで書くと記事がワンパターンになる」と心配する人がいる。
ただ、実際は逆だ。
テンプレで土台が固まっているからこそ、各記事の中身(経験、数字、論点)に集中できる。
人間が必ず握る2点
完全自動化を目指してはいけない。
人間が必ず握るべきは2点。
1. 数字の正確さ
売上、時間、件数、確率などの数字。
ここがズレると、信頼を失う。
AIは数字を「それっぽく書く」癖があるので、人間が突き合わせる。
2. 自分のトーン
AIは平均的なトーンに寄せがち。
ブランドの個性を出す部分は、人間が最後に調整する。
これ以外は、AIに任せて事故は起きない。
よくある失敗:人間の介入を増やしすぎる
このパイプラインを試した人によくある失敗は、「人間のチェックを増やしすぎる」ことだ。
「念のため」で人間が触る範囲を増やすと、AI化のメリットが消える。
1記事に2時間かけることになり、月20本は無理。
人間のチェックは「数字」と「トーン」の2点だけ。
それ以外は、AIに任せ切る勇気が必要だ。
最初の3〜5本でAIの出力を信頼できないと感じても、テンプレとプロンプトを磨けば、10本目には人間チェックを15分に圧縮できる。
データ:パイプライン運用前後の比較
| 項目 | 運用前 | 運用後 | 差分 |
|---|---|---|---|
| 1記事の制作時間 | 約4〜5h | 約100min(人間20min) | -75% |
| 月の記事数 | 6〜8本 | 20本 | +12〜14本 |
| 月のPV | 約8万 | 約23万 | +188% |
| ツール費(月) | ¥3,000 | ¥9,000 | +¥6,000 |
| 月の作業時間(記事関連) | 30h | 7h | -77% |
ツール費が¥6,000増えるだけで、月の作業時間が23時間浮く。
今日からできるチェックリスト
- [ ] 自分の記事構成を「テンプレ化」する(フォーマット固定)
- [ ] リサーチ・構成・執筆・校正の4工程をAI分担に分ける
- [ ] それぞれのAIにカスタムインストラクションを書く
- [ ] 過去記事と自分のトーンログをナレッジファイルにする
- [ ] 人間のチェックは「数字」と「トーン」の2点に絞る
「全部自分で書く」発想を捨てる。
まとめ&CTA
ソロでオウンドメディアを月20本回す方法は、執筆ではなくパイプライン設計で決まる。
リサーチ→構成→執筆→校正の4工程を、AIで分業する。
人間は「数字」と「トーン」だけ握る。
このブログでは、自分が運用しているパイプラインを、プロンプト全文・テンプレ・運用ルール込みで、引き続き公開していく。
ソロのコンテンツ生産は、書く力ではなく設計の力で決まる。





