月収627万円。稼働、週47時間。
3事業を一人で回した4月の実数字を、全部公開する。抽象論は要らない。器用貧乏で悩んでいる人が、自分の設計に置き換えられるだけの具体性で書く。
結論:今月わかった3つ
- A事業が売上52%、労働時間は29%。時給換算が最も高かった
- 月¥41,300のSaaS月額で、業務の71%をAI委譲している
- AIで削減した96時間は「埋めない」時間に振り、次事業の仮説検証に使った
結論先に置く。以下、数字と根拠だけを書く。
この記事を書く理由
ソロ起業家の情報発信は、月商公開か、ライフスタイル自慢か、ノウハウ販売の導線か、のどれかに寄っている。
数字を、使い道ごと分解して公開している人が、国内にほぼいない。
僕は毎月、同じフォーマットで収支・稼働・ツール費・AI削減量を記録している。公開しても困る情報はひとつもない(業界特定を避ける最低限の抽象化だけする)。
同じ器用貧乏のソロ起業家が、自分の設計に置き換えて読めるレベルまで、数字を割って出す。これを続ける。
4月の売上ポートフォリオ
| 事業 | 月売上 | 稼働時間 | 時給換算 | 売上比率 |
|---|---|---|---|---|
| 事業A | ¥3,260,000 | 54h | ¥60,370 | 52.0% |
| 事業B | ¥2,195,000 | 72h | ¥30,486 | 35.0% |
| 事業C | ¥815,000 | 62h | ¥13,145 | 13.0% |
| 合計 | ¥6,270,000 | 188h | ¥33,351 | 100% |
※ 稼働時間は月換算(47h × 4週 = 188h)
気づいたのは、A事業は時給¥60,370、C事業は時給¥13,145。4.6倍の差がある。
でもC事業は捨てない。C事業は新規導線を作っている。単体の時給では測れない資産性がある。
判断軸は「時給 × 資産性」で、単純な時給ランキングではない。これを外すとソロ起業家はすぐ目先の効率に引っ張られる。
稼働時間の内訳
| 用途 | 時間/月 | 比率 |
|---|---|---|
| 事業A運営 | 54h | 28.7% |
| 事業B運営 | 72h | 38.3% |
| 事業C運営 | 62h | 33.0% |
| 経理・事務 | 0h(全AI化) | 0% |
| SNS発信 | 月8h(下書き全AI) | — |
| 会議 | 月2h(週30分×4) | — |
経理・事務は月ゼロ時間。これは freee+マネーフォワード+Claude+独自プロンプトで完全自動化した。
会議は週30分だけ。パートナー・取引先との定例を統合して、週1で30分にまとめている。メールや非同期で済むことは絶対に会議化しない。
ツールスタック月額(実数)
| ツール | 月額 | 用途 |
|---|---|---|
| Claude Max | ¥30,200 ($200) | メインAI・判断補助・文章生成 |
| ChatGPT Plus | ¥3,020 ($20) | サブAI・ファクトチェック |
| Perplexity Pro | ¥3,020 ($20) | リサーチ専用 |
| Notion Plus | ¥2,416 ($16) | 事業管理・ナレッジ |
| v0 | ¥3,020 ($20) | LP・フォーム生成 |
| ConoHa WING | ¥1,452 | サーバー |
| Canva Pro | ¥1,500 | 画像・バナー |
| Slack | 無料枠 | クライアント窓口 |
| Wise | ほぼ無料 | 海外送金 |
| 合計 | ¥44,628 | — |
売上¥6,270,000に対してツール費¥44,628は、売上の約0.71%。
ここを削るのはソロ起業家にとって一番の悪手だ。AIに月¥30,200払って月100時間浮くなら、時給換算で¥302の価値しかない。僕の時給は¥33,351。100倍のリターンがある。
AIが引き受けた業務時間(4月実績)
| 業務 | AI前 | AI後 | 削減 |
|---|---|---|---|
| 営業メール返信 | 40h | 2h | -38h |
| 議事録・要約 | 10h | 0h | -10h |
| 請求書作成 | 3h | 0h | -3h |
| SNS下書き | 16h | 1h | -15h |
| 競合リサーチ | 24h | 2h | -22h |
| ブログ草稿 | 20h | 12h | -8h |
| 合計 | 113h | 17h | -96h |
AIが4月に引き受けた業務時間は96時間。約12営業日ぶん。
削減した96時間の使い道
| 用途 | 時間/月 |
|---|---|
| 次の事業の仮説検証 | 22h |
| 既存事業の数字分析・改善 | 18h |
| 海外ソロプレナーの研究・翻訳 | 14h |
| 読書・思考(インプット) | 12h |
| 余白(意図的な空白時間) | 30h |
| 合計 | 96h |
30時間を「余白」に振っている。埋めていない。意識的に何も予定を入れない時間を残している。
忙しい人は目の前の作業から抜けられない。大きな意思決定は余白の中でしか降りてこない。10年やって確信している。
4月の総括
最もレバレッジが効いた打ち手:A事業の成約フロー1段目をClaudeに移譲(月38時間削減→月売上+¥420,000)
最も失敗した打ち手:C事業に新ツールを導入して月¥12,000浪費。3週間で撤退(戻した)。
今月の読者への実践3点
- 今月の自分の時給を、事業別に計算する
- ツール月額を売上比で出す(1%未満なら増やしていい)
- カレンダーに週5時間の空白を作る
3つとも5分で終わる。けれど、やっていない人がほとんどだ。
まとめ
4月の結論は、3つに集約できる。
「時給ではなく、時給×資産性で判断する」
「ツール費はケチらず、売上比1%未満なら増やす」
「削減時間の30%は、埋めずに余白として残す」
来月5月は、以下に取り組む。
- 事業Bの時給を¥30,486→¥45,000に引き上げる施策を2つ実行
- C事業の新規導線を1本増やす(仮説検証フェーズ)
- 海外ソロプレナー連載を本格開始(第1回:Pieter Levels)
5月末、また同じフォーマットで振り返る。

