海外で事業をしたい人、海外で働きたい人どちらにしても書類などの契約を結ぶ機会があると思います。
日本でも雇用契約書とかのサインをする機会があったとは思いますが、給料などをざっと目を通して問題なければサインしていた方は要注意です!
海外では契約書に書いてあることがすべてで、契約書に書いていないことをする義務はないという考え方が一般的です。
ここでは個人が海外で雇用契約を結ぶ際にどういった点に注意しないといけないのかを紹介していきます。
お給料に関して
一番大事なお給料ですが、給料の金額はもちろん他にも確認しておかないといけないことがあります。
まず、支払いは現地通貨なのかどうかです。
ヨーロッパなどならそこまで問題ないのですが、東南アジアなどで仕事をする際に支払いが現地通貨だと、政府の急な変更により貨幣価値が大きく変動するリスクがあります。
円での支払いは難しいですが少なくともドルでの支払いに対応してもらえるようにしましょう。
次に、昇給に関してです働いて能力を認められたら昇給してもらいたいと思いますが具体的な昇給条件を決めていないと外国人と労働者ということでただでさえコストがかかるのにさらに給料を上げるとなるとなかなか認めてくれません。
なので、どの目標を達成したらいくら給与が上がるのかを明確に決めておきましょう。
また、スタートの給与はあまりにも低い額でなければ提示された金額を素直に受けることが無難です。
最初から高い給与で、仕事に慣れるまでは能力以下の仕事しかできない状況が続いたら高い給与が会社の重しになると判断されて解雇なんていう可能性もあるので、給与は実力を認めてもらってから上げていきましょう。
その他、残業代や有給など細かいことは現地の労働基準法との兼ね合いもあるので詳しい人に確認するのが無難です。
ビザに関して
労働ビザを発給してもらえるかどうかは非常に重要なので確認しておきましょう。
2015年にビザの法律が変更になり、ベトナム国内でのビザの切り替えが不可能になりました。
今まではマルチビザなどで入国しそのまま労働ビザに切り替える方法をとる方が多かったですが、現在はそれが不可能になったため、一度日本に帰国して再入国しないといけなくなっています。
また労働ビザも会社設立後にしか発行できず、発行にも1~2ヶ月かかることもあるので、設立時に現場で仕事ができないなんてこともあります。
また、隣の中国やカンボジアなどに行って3ヶ月マルチビザを何度も更新する方法も現在では難しくなっております。
ビザ更新のためにかかる費用も契約に織り込んでおかないと飛行機代など莫大な出費を自腹で払わないといけなくなるかもしれないので注意してください。
保障に関して
日本から海外に行く際の交通費なんて出してもらえるのが当たり前だと思うかもしれませんが契約書に記載されていないなら払ってもらえません。
なので事前に確認しましょう。また、アパートの家賃や交通費、海外の保険等も相談すれば会社が持ってくれることもあるので確認しましょう。
年1回の日本への帰省のためのチケット代まで会社持ちにさせるつわものもいますのでがんばってください。