私はオンラインサロン以外にも、ブログなどを運営しているのですが、なんとそのブログを丸パクリされるというトラブルが起こりました。
本来なら泣き寝入りになることが多いトラブルなのですが、なんと奇跡的に犯人を呼び出して捕まえることができたのでその経緯などをお話ししたいと思います。
ブログがパクられてることに気づく
事件の始まりは何気なく運営しているブログの検索順位を調べていたら、自分のブログと同じ内容の記事を見つけました。
その記事の内容はとある漫画のキャラをネタにした記事でたまたま同じなんてなるような記事ではありませんでした。
一瞬頭が真っ白になりつつも、そのサイトの他の記事を見たところ20個ほどある記事すべてが私の記事をタイトルと冒頭の文章だけ少し改変してコピーしていました。
とりあえずブログをパクられた時の定番の対応をする
私のブログも真似されるぐらい有名になったんだなと喜ばしい気持ちは一切起こらずただただ腹立たしい気持ちになりました。
放置するわけにもいかないので、まずはウェブ魚拓をとりました。
その後はネットで調べながらグーグルに所有権のアピールをしてドメインやサーバー情報などを調べました。
ドメインやサーバーは日本の会社のものでしたので一応そこにもサイトをパクられてるから削除してほしい旨のメールをして所有者に消すようにメールしようと思って連絡先などを調べたのですが・・・
サイトをパクった犯人を呼び出すことを思いつく
サイトの所有者に連絡しようと思いサイト内を色々調べましたが、サイトの運営者情報などは一切なくライン@の登録だけありました。
そのライン@に登録をしてみると、稼ぎ方を教える系のライン@で色々とメッセージが来たのですがその中に「直接お会いしてコンサルすることもできます。」というメッセージが。
これを見て私は、コンサル興味あるふりをしたらサイトパクった犯人を呼び出せるのではないのか?と思い試しに連絡してみると、あれよあれよと話が進んで3日後に都内で会う約束を取り付けることができました。
サイトををパクった犯人を呼び出すことに成功
サイトをパクった犯人に指定された喫茶店で待っていると、現れたのはスーツ姿の20代前半の男。
スポーツやっててそのまま体育会系の営業マンの仕事ついてそうな爽やかそうなこの男が私のサイトをパクったのかと思ってすぐにでも問い詰めたいところでしたが怒りを抑えつつ彼の話を聞くことに。
MLMの勧誘のような自己紹介から始まり、自分はネットビジネスで稼いでるとアピールした上であなたも30万円で稼げるようにコンサルするという話でした。
一通り話を聞きましたが、こちらにはなんのメリットもないこともわかったのでいよいよ本題です。
「実は今日ここに来たのはビジネスに興味あるのではなくて、あなたに用事があったんですよね。何かわかりますか?」
このようにいきなりサイトパクっただろとは言わずに、まずはカマをかけてみました。
すると、相手は私が予想外の言葉を発したためポカンとしてましたが、しばらく考えたのち
「・・・警察の方ですか?」
・・・こいつは普段どんな悪いことしてるんだ?と思いつつも
「違います、本当に心当たりないんですか?」
とさらに質問してみても結局わからないと言うので、相手のパクリサイトを見せた上で「このサイトの記事を全部パクられてるんですが心当たりないですか?」と問い詰めました。
そうすると彼は、これでも事態を飲み込めていないようでしばらくそのサイトを眺めて考え込んだ上で「ランサーズに外注したサイトです。」と言い出したのです。
ランサーズが雑な仕事をしたせいでこんなトラブル起こったのかと思いましたが、とりあえず目の前でサイトを削除させてました。
サイトパクった犯人もネットビジネスの被害者
サイト運営の責任者は彼だしパクった事実は認めたのだから、こちらの損害をどう補填してくれるのかと言う話になったのですが「慰謝料払え!」って言ってしまうとこっちが恐喝で訴えられかねないので「どうしますか?こっちも損害出てるんでどのように謝罪の意思を示してくれますか?」とやさし〜く聞いてみたところ彼は・・・
「ネットビジネスで稼げると聞いてノウハウを買って、言われるがままにランサーズにサイト制作依頼してサイト始めた矢先にこんなことになってお金がない。」
と言い出しました。
勝手な想像ですが、営業の仕事についたものの厳しいノルマに追われて会社でストレスを溜めて将来の不安を感じている中で、ネットで楽に稼ぐ方法という甘い言葉につられて情報商材を買って右も左も分からないままやってみた結果トラブルに巻き込まれて慰謝料まで請求されそうになっている。
そんな踏んだり蹴ったりの彼をみていたらなんだか不憫に思えてきました。
しばらく黙っていると彼が、震えた声で
「べ、弁護士と相談して改めて連絡します」
と言い喫茶店の会計を置いてそそくさと帰って行きました。
追いかけようかとも思いましたが、これ以上やりあっても無駄だなと思いそのまま見逃しました。
結局彼は自分がどこの誰かと名乗ることはなく、彼との連絡手段はあのライン@だけでその後2ヶ月経ちましたが彼からの連絡は一向にありません。
別のアカウントからお客さんのふりをして彼を呼び出すことも可能ですが、そんなことしての何も解決することはないだろうと思い放置しています。
サイトパクった人間を呼び出せるのはレアパターン
サイトパクられるなんてこういう商売してたらしょっちゅうあることです。
わざわざ記事にする必要もないかなと思いましたが、トラブル対応でいろいろ調べてるとウェブ上でグーグルに訴えたりサイト運営者に警告した話はありましたが、犯人を呼び出してとっ捕まえた話は見かけなかったので貴重な経験ということで記事にしてみました。
サイトパクったってグーグル先生は頭いいのですぐに見破って対策します。
ましてや外注のライターとして仕事を請け負ったのに記事をパクってお金もらうなんて詐欺と変わりません。
売れたらゴールの時代はもう終わりました。
信頼を稼げる仕事をしなければ生きていけない時代になったということに気づきましょう。